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山部駅(やまべえき) 無人駅 駅スタンプなし 根室本線 煉瓦庫 駅番号T32(廃止予定駅) JR北海道
2022-09-27 下車
無人駅だがそれなりに町は栄えている
危険品庫1号(ランプ小屋/油倉庫)
1911年(明治44年)築
JR山部駅・危険品庫1号 【富良野市山部中町1-1】
富良野市街から離れますが、富良野駅から根室本線に乗車、2駅帯広方面に向かった山部駅の建物を紹介します(地図上には記載なし)。
下り線プラットホームに煉瓦造の小さな「危険品庫」と呼ばれる建物があります。いかにも危なげな名称のこの建物は「ランプ小屋」「油倉庫」と通称されます。かつて汽車の尾灯や客車の室内灯などに使用した燃料油保管用の建物です。そのため、不燃性の煉瓦や軟石を用いて建てられる例がほとんどです。明治期開業の主要駅には、必ず危険品庫が置かれたものでした。その後、電化普及で油類保管が不要となり、また駅の増改築などで多くのランプ小屋はその姿を消していきました。
山部駅の危険品庫1号は、1911年(明治44)の建築で、市内では極めて希少な明治期の煉瓦建築物です。平屋建てで床面積はわずか9.9㎡。屋根は切妻形状でトタンによる菱葺き。煉瓦は現代より一回り大きな明治期の煉瓦であり、長手と小口の段を交互に積み重ねるイギリス積みです。軒下には、渋みのある紫色をした「焼き過ぎ煉瓦」が、また扉上部には御影石を用いたアーチ状の庇を配置して、装飾的に仕上げられています。極めて小さく、実用的な「倉庫」でありながら、外観のデザインにも気配りがなされるところは、さすが明治時代の建築物。ちょっとハイカラな洋風建築物なのです。南富良野町金山駅にも同年建築、同様式のランプ小屋があり、同じく現役で使われています。
ちなみに、ランプ小屋隣の木造倉庫と旧駅舎の一部と思われる富良野タクシー山部営業所は1935年(昭和10)の建築、また19線の踏切脇にある「旅客詰所1号」と呼ばれる小さな小屋は、1900年(明治33)に山部信号停車場が開業した当時の建物で、調べた限りでは市内最古の現存建築物です。ごくごく小さな無人駅ですが、山部駅は古い建物が現存する趣ある場所です。
2015-07-25 通過
えきから時刻表 山部(路線名一覧)
山部駅 - Wikipedia
所在地 〒079-1564 北海道富良野市山部中町1-1
北緯43度14分40.77秒 東経142度22分53.66秒
駅番号 ○T32
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 根室本線
キロ程 66.7 km(滝川起点)
電報略号 ヤマ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度- 80人/日
-2014年-
開業年月日 1900年(明治33年)12月2日
備考 無人駅